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Violinist
東 彩子
Saiko AZUMA
ヴァイオリンとピアノの為のDUOシリーズを40年以上40回
続けた後、何か長い修行時代を終えたような気分になったものです。
舞台に立っていたとはいえ、心情は閉鎖的だったのではないか、
これからはもっと気持を開いてゆこうと。音楽も人の輪も広がる企画
がいっぱい浮かびました。
そこへ、世界中にコロナ禍が押し寄せたのです。
やむなく閉ざされる心、部屋にこもる日々が続きました。でも、
寂しくはなかった、毎日バッハを弾いていましたから。
そしてコロナが終焉に向かうにつれ、裡なるバッハは私たちの心や
身体と同じように、外気へと羽ばたき始めようとしたのです。
東 彩子
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